《MUMEI》

ボルシチ「へへへへ…。」



無骨なロシア人マフィアは、ペロリと舌を出して口の周りを舐めた。



次にピロシキエフは、船員達にクーラーボックスを一つずつ開けさせ、中身を確かめてゆく。



ピロシキ「おぉ〜…。


コイツが金に化けると分かっちゃいるが、何度見ても好きになれねぇ光景だな…(笑)」



クーラーボックスを開ける船員達は一様に顔をしかめ、中身を直視しないよう目を背けている…。



それは常人ならば思わず目を覆いたくなるようなグロテスクな品々――…



前日まで生きて動いていたであろう“人間の部品”だった。

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