《MUMEI》

白は、涙が溢れて止
まらなかった。

目の前で繰り広げら
れる悲痛な光景…


ーコレハ ナニ?ー

何が起きているのか
白には、まだ理解出
来なかった。


自分が守ると決めた
主が、ヒドイ扱いを
受けている。


ーー夢視様!!ーー


白は、猿轡をギリリ
と噛んだ。

…悔しい、僕に力が
あれば助け出せるの
に…

身動き出来ない身体
を怒りに震わせた。


『うっふっ…く…』

殿下に後ろから貫か
れ、白の目の前で身
体を蹂躙される。


ーー白、こんな私を
お前には知られたく
無かったのにーー


夢視も泣いていた。


殿下の激しい律動に
身体を揺さぶられ…
自らの意志とは関係
無く、身体は快楽に
溺れてしまう…


そんな汚れた自分を
穢れ無き白に見せた
くは無かった。

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