《MUMEI》

何度目かの絶頂の後
意識を失う夢視の身
体中に、キスマーク
を付ける殿下。


その行為は、所有物
の証として、夢視の
身体に赤い花を咲か
せた。


ーー夢視は僕のモノ
だよ、白ーー


そして、その行為は
白に見せ付ける様に
行われた。


‡‡‡‡‡


殿下は、白に近付く
と猿轡を外した。


『ねぇ白?夢視を助
けたいかい?』

意外な質問をして来
た殿下に、白は一瞬
戸惑った。


『白が夢視の代わり
になるのなら、夢視
にヒドイ事をしない
よ?』

殿下は、散歩の時に
見せた不自然な笑い
顔で、そう言った。


『ホントに?僕が夢
視様の代わりになれ
ば、夢視様にヒドイ
事をしない?』


『本当だよ、約束す
るよ。』


その言葉の裏には、
殿下の陰謀があるの
だが、疑う事を知ら
ぬ白には見抜ける筈
も無かった。

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