《MUMEI》

バイ菌「この肺のドナーはヘビースモーカーだったからなぁ…。」



ピロシキエフからつけられたクレームにも、バイキンマンは笑って答えた。



その平然とした様子に、ボルシチェンコは首を傾げる。



ボルシチ「知ってる女なのか…?」



バイ菌「あぁ――…。


少々間抜けだったが、熟した果実のような味わいの女だったよ…。」



バイキンマンは、二度と味わえぬ快楽の思い出に浸るように不気味に笑った…。



そのタールとニコチンで汚れた肺の持ち主は――…



先日、ジャム食品の産地偽装工作をメディアに告発した女性…





――…あさりバタ子だった…!

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