《MUMEI》
入学式の朝4
「へ…松嶋、先輩。何わけわかんない事言ってんですか?」

「変態でいーよ、せー君。敬語もやめてほしーな」


…変態の自覚あるんだ


「虎之介先輩はノーマルなんだから、変な言い掛かりはやめろ」

「命令イイね…

でもー、タイガーはせー君好きだと思うなー

あ、僕の愛の方が濃くて深いけど」

「違っ、いや、嫌いじゃないけど、それは、その…」


変態の言葉に真っ赤になる虎之介先輩はやっぱり可愛い


「わかってるって。後輩として嫌いじゃないって意味だろ?」


今の俺は男だし


ノーマルの虎之介先輩が、一昨日会ったばっかの俺を好きになるなんてあり得ないし


…ん? そういえば、今、俺何気に変態に告白された?


「な、何せー君、僕を見つめるなんて!」

「…松嶋、先輩は俺を好きなのか?」

「…っ…好きに決まってんじゃん!出会ったその日から何度せー君オカズにしてイッちゃったかわかんないくらいだよ!」

「な!」


何て事言いやがる、コイツ


「やっぱりお前は危険人物だ! 誠! 行くぞ!」

「おぅ!」

「えー、待っ…」

「「待つか変態!!」」

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