《MUMEI》

「あぁ、夏休みだぁ」
 終業式も終わり、ホッとした体を灼熱の太陽が照らす。
 
 暑い。暑くて死にそうだよ・・。

 今更思えば・・『暑くて死にそう』なんて言わなきゃ良かった・・。

 本当だったら・・これから・・中学の2度目の夏休みを迎えるはずだった―。

 それなのに―。

「キィィィ」
 車のブレーキ音がどこか遠くで聞こえた気がした。

 その瞬間だった―。
 体がフワリと宙に浮いた。
 その時・・私は何故か、空がいつもより、近く感じた―。
 そしてくっきりと蒼く感じた。
 ただ、それだけだった―。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫