《MUMEI》 私の存在目が覚めた時、私はいつものように、私のベッドの上にいた。 いつものように、リビングに行って、 「おはよう」 と言ったのに、誰一人振り向く人がいなくて、 触ろうと思うと、触れなくて・・。 手がすり抜けていく―。 私はリビングを見回して、驚いた。 私は、自分の遺影を見つけた。 まぎれもなく私の遺影だった―。 「あたし・・・・死んだんだ」 すごく重い言葉を発したって分かってる・・。 でも・・、そう言ってみて初めて自分が死んだって分かった。 カレンダーが二枚もめくられていた―。 家にはいつも居るお父さんはいなくて、ママは泣いてて・・化粧もしてないし…妹の沙莉亜は寂しそうに一人で学校に行った。 今までは、ここにたくさんの笑顔があふれていたのに。 あたしが家族を不幸にした―。 前へ |次へ |
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