《MUMEI》

.

男は、マジで言ってんのにー、とぼやき、廉の制服に触り、ニヤニヤしながら続ける。


「今日の撮り、そのまま出たら?」


「バカ言うな。こんなんで出られるかよ」


「いいじゃん、【レン】の制服姿。ファンが萌えるぜ、きっと」


「ふざけんな!てか、触んな!!」


ブレザーをつまんでいる男の手を、廉は怒鳴りながら思い切り振り払う。

男は廉をからかうのが楽しいのか、声をあげて笑うと、ところでさ〜、と話題を変えた。


「あの子、ダレ?」


ずっとあそこにいるけど、とドアのところにいるわたしを指さす。



………バレてたのか。



バツが悪いわたしは、強張る口元で無理やり笑み作った。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫