《MUMEI》

午後の授業も終わり、


選手たちは部室へと向かっていた。



「あ〜、首いて…」



「何で?何かしたの?」



「ん〜、


やっぱ机で寝てるとな…


眠気も疲れも中途半端にしか取れね〜わ。」



「あ〜、それわかるわ…」



峰田と日高。


同じクラスの2人は一緒に部室に向かっていた。



「よ〜っす!!!」



ガンッ!!



そんな2人の間に、


沖が割って入った。



「おま…
首いてぇから触んな。」



峰田はうっとうしそうに沖の手を払いのけた。



「テンション低ッ!?」



日高も無言で沖の手を払いのける。



「え〜!?


何その反応!?


度肝抜かれるわッ!!」



「ふぅ…
元気だなお前…」



ため息混じりに日高がそう言った。



「お前らそんなテンションで練習乗り切れると思ってんのかッ!?」



「…」
「…」



(ウザい…)
(ウザい…)

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