《MUMEI》

「オッケー!!
次下から3・2行こ〜か!!」



「はいッ!!」



クロ、


ヤマト、


恭介の3人が合流し、


練習が始まっていた。



boo…boo…



「クロさん携帯鳴ってますよ?」



「後でいいよ。」



「美紀さんからですよ?」



「ナイッシューッ!!


え?


あぁ、


今は出れない。」



「クロさんッ!!」



「わかってる!!」



「…」




























辛いのはクロたちも同じであった。


指導をする傍ら、


自分たちも同じメニューに混ざって練習。


さらにクロは練習メニュー等を考えたりと、


コーチとしての仕事を多く行っている。


少しずつだが余裕がなくなり、


ピリピリすることもあった。



























キュキュッ!!



「ナイスインッ!!」



「ナイッシューッ!!」



「沖ッ!!
1年に抜かれてんじゃね〜よ!!」



関谷が怒鳴る。



「おかしいな〜、
睡眠不足かなぁ〜。」



「お前さっき睡眠効果3倍って!!」



「ピカチュウッ!!
それは内緒の約束だろ!!」



「ぷ…
くはははは…!!」



そんなクロを笑顔にするのは選手たち。


選手を支え、


選手たちに支えられていた。

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