《MUMEI》















「てな訳でお前ら今日はウチだから。」



「え〜...
恭介さん家遠いじゃないすか〜!!」



「おい沖。
お前野宿好きだっけ?」



「遠出大好きッ!!」



「だよな〜。」



恭介の家に泊まることになったのは、


沖、


日高、


関谷、


村木の4人である。


いつもクロの家に泊まるメンバーである。


本来ならばここに千秋も混じっているのだが、


恭介にとっても急な予定であった為、


人数が多くなると厳しいと判断し、


千秋はヤマトの家に泊まることとなった。


沖が言った通り、


恭介の家は赤高から地味に遠く、


さすがにランニングで帰らせるのは可哀想だと判断しバスで帰宅。


また、


ヤマトたちグループとの合流も難しいと考え、


今日に限り合流は無しになった。


クロは恭介に練習メニューを渡し、


一人早く帰宅した。



「ずりぃよなぁデートとか…」



沖がそう呟く。



「たまにはクロさんも休ませてあげないとかわいそうですよ!!」



佑香がそう言う。


佑香は美紀のことだけでなく、


クロの様子も心配してデートを勧めたのだった。

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