《MUMEI》 困惑するキセノンネオンと共に、隣のクーの部屋を訪れたキセノンは 「…」 アルゴンに寄り添うエアーを見て絶句し、固まった。 「どうしたの? キセノン」 「そんなに変かよ」 ネオンとアルゴンが声をかけても、キセノンは固まったまま 「…」 無言で、エアーを見つめていた。 「もしかして、知り合い?」 ネオンの質問をキセノンは無視したが、エアーは反応し 首を横に振った。 「ねぇ、本当にどうしたの?」 「お前が静かだと気持ち悪いんだよ。早く喋りやがれ」 「…うるさい。後で思う存分いじめてあげるから、黙ってなさい」 「な!」 「黙った方が身のためみたいね、アルゴン」 「っ、茶、煎れてくる!」 「あ、じゃあアタシも席外すから、キセノン、エアーちゃんよろしくね」 「…えぇ」 大丈夫、みたいね 頷くキセノンは、先ほどよりは落ち着いていた。 「じゃあ、エアーちゃん。診察しましょうか?」 「…?」 診察の意味がわからないらしく、エアーは首を傾げた。 「大丈夫。これから、私の言う通りにしてね」 エアーを安心させる為に、キセノンは優しく微笑んだ。 前へ |次へ |
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