《MUMEI》
入学式準備3
「私も御一緒致しますわ、校長」


一人の女教師が、楓校長に声をかけた


「…教頭先生は、この学園の入学式は初めてなのですから、準備を見学した方がよろしいですよ

(つーか俺と誠治の時間を邪魔すんじゃねー)」


うーん、()の本音、わかりやすいな


「わ、わかりました…」


あ、教頭はわかってないっぽい


顔赤いし


「では、失礼致します」

「はい。理事長にも、お会いできるの楽しみにしておりますと、お伝え下さい」

「…んだと、コラ」


あ、本性出た


「はい?」

「いえ。伝えます(ゼッテー伝えねー)」

「はい」


うーん、本音と本性わかりやすいのに、あの教頭、気付いてねーなー


「理事長も大変だな」

「鳳凰寺?」


誠治さんと楓校長の事知ってるのか?


「女嫌いで有名だよ、あの人も」


あ、それだけなんだ


「まぁ、校長と妖しいのも、学園では有名だけどな」

「あ、そうなんだ」


やっぱり


「理事長と校長も更生対象かもな」


それは、無理だろ


根っからのホモだし、誠治さんは

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫