《MUMEI》 . 「お前は女ならだれでも良いんだろッ!?」 「だれでも良いワケじゃないよ。ちゃーんと『厳選』してるし」 「爽やかに、そーゆーこと言うのやめろ!ヘドが出るッ!!」 「なんだよー。ケッペキだなー、廉は」 本気で怒りをぶつける廉と、それを難無くかわすヘラヘラした【シュン】に、わたしはぽかんとした。 ふたりの言い争いに、呆気にとられていると、 ソファーの方から、面倒臭そうな【ユーゴ】の声が聞こえてきた。 「うるさいなー。もうちょっと静かに出来ないの?」 ケンカなら余所でやってよ、とため息まじりに呟く。 . 前へ |次へ |
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