《MUMEI》
仲裁者
.

【シュン】といい【ユーゴ】といい、廉の周りには、どうして特異な人間ばかりが集まっているのだろう。

自分勝手でワガママで、

己の欲望に忠実で。

まるで『子供』だ。



………まぁ、

『類は友を呼ぶ』らしいですからね。



そうやって、無理やり自分を納得させた。


そのとき。


軽快なノックの音とともに、慌ただしくドアが開かれる。


「遅くなってごめんなさ〜い!!プロデューサーとすっかり話込んじゃって〜!!」


そう言って楽屋に駆け込んで来たのは、伊達さんだった。わたしと廉、それから『LE FOU』の他のメンバーたちも、伊達さんを振り返った。


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