《MUMEI》

.


………すっげー。

伊達さん、この騒ぎを一声で黙らせたよ。

てか、『大の仲良し』って、

無茶なプロフィール作るなぁ…。



わたしは、ひとりで感心してしまった。


伊達さんはヤレヤレといったふうに肩を竦めると、わたしの方へ向き直り、笑顔を浮かべ、


「これから、この子たちは番組のリハーサルがあるから、宇佐美さんはわたしと一緒に、本番まで外しましょうね」


お話したいこともあるし、と気になる言葉を付け足した。

わたしは首を傾げた。


「お話??」


全く思い当たらない。


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