《MUMEI》

ドキン「いた!あそこよ!」



突如ドキンちゃんが、天空の一角を指差して叫んだ!



荒くれた船乗り達の視線が、その指先が差し示す方角に注がれる。




すると―――…



朝陽の光輪の僅かに上…



遥か遠くに航空機の機影が、黒い点となって見えた。



それは翼下胴タイプの小型飛行機だった。




ピロシキ「……セスナ機だ…。」



ボルシチ「何故こんな処に…?」



男達は、首を傾げて飛来するセスナ機を凝視した。

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