《MUMEI》
Training
『今、なんて言った
の?!』

昌也が、今まで見た
事が無いような顔を
して僕の肩を掴んで
聞いた。


何時もの学校からの
帰り道、赤ちゃんの
時から一緒の幼馴染
みの昌也に、彼女が
出来た事を伝えたん
だ。

優しい昌也の事だか
ら、僕に彼女が出来
た事を笑って喜んで
くれると思ってた。

したら…この反応。
なんか、顔がちょっ
と怖いんだけど…


『え?ちょっ、昌也
肩痛いって!だから
告白されて付き合う
様になったんだ、浜
田真澄ちゃんと。』


『浜田?あぁ、隣の
クラスの?』


『うん、そだよ。』


『そっか、でも和樹
お前、浜田の事、好
きだったっけ?』


実は、告白される迄
その存在さえ知らな
かった、真澄ちゃん

なのに、付き合う気
になったのは、僕な
りに理由があったか
ら…。

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