《MUMEI》 いつもより長く感じる通路を通り抜けると、 既にフランスチームがスタンバイしていた。 両者コートの中央に整列し、向かい合う。 その中には、 先程先輩にいちゃもんつけて来た奴等がいた。 奴等は挑発的な視線で、先輩を見つめている。 嫌な奴やな……。 何かを企んでいるような眼差しに、 本気で嫌気がさした。 すると奴等のうちの何人かが俺に気付いたようで、 視線だけをこちらに向けて来た。 ゾクッ!! 俺は開始の礼をするのも忘れる程、 その場で凍り付いた。 奴等の目には殺気が宿っていたんだ。 うっすらと微笑をたたえて……。 一瞬周りの音と言うものを感じなかった。 前へ |次へ |
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