《MUMEI》

.


「結構、長く付き合ってたよね?」


「んーーー…半年、くらい?」


「そんで、手ェ出して来なかったの??」


「うん、すごくない??」



………えっと、つまり、



柏木サンは、剛史と半年も付き合って、エッチなしだったみたい。

わたしは付き合って3ヶ月だけど、
初エッチは、とっくに済ませている。



もしかして、

わたしの方が勝ってる??



ひそかにガッツポーズを作り、したり顔になったわたしの耳に、


「なんか、大事にされてるなーって、すごい嬉しかったんだよねぇ…」


と、柏木サンが懐かしむように呟いた台詞が、流れ込んできた。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫