《MUMEI》

.

わたしが尋ねたことを、剛史は不思議に思ったようで、

キョトンとした顔をした。


「………なんで?」


いつものことだろ?と、言わんばかりの言い方だった。

わたしは逆に困ってしまい、なんでって…と、返す言葉を見つけられなくなってしまう。

その隙に、剛史はまた、わたしの唇を奪い、胸に触れて揉みはじめてしまう。



時折、押し寄せる快感に、わたしの意識はだんだん遠のいていく………。



−−−そういえば。



ベッドの上で、わたしを組み敷いて肩で荒く息をしている、剛史の顔を見上げながら、


ふと、気がつく。



剛史は、わたしの傍にいてくれるけど、


いつも、ヤってるばっかで、


あんまり、おしゃべりもしないし、





………あれ??


もしかして、






わたしって、『ヤるだけ』の女??






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