《MUMEI》 . わたしが尋ねたことを、剛史は不思議に思ったようで、 キョトンとした顔をした。 「………なんで?」 いつものことだろ?と、言わんばかりの言い方だった。 わたしは逆に困ってしまい、なんでって…と、返す言葉を見つけられなくなってしまう。 その隙に、剛史はまた、わたしの唇を奪い、胸に触れて揉みはじめてしまう。 時折、押し寄せる快感に、わたしの意識はだんだん遠のいていく………。 −−−そういえば。 ベッドの上で、わたしを組み敷いて肩で荒く息をしている、剛史の顔を見上げながら、 ふと、気がつく。 剛史は、わたしの傍にいてくれるけど、 いつも、ヤってるばっかで、 あんまり、おしゃべりもしないし、 ………あれ?? もしかして、 わたしって、『ヤるだけ』の女?? ****** 前へ |次へ |
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