《MUMEI》

二人のロシアン・マフィアは、冷や汗を額に滲ませながら佇んでいた…。



ボルシチ「ピロシキエフ……。」



ピロシキ「…なんだ…?」



ボルシチ「ヤツはオレ達も殺ろうと思えば殺れた…。」



ボルシチェンコは、自分達だけが命拾いしたことの意味から、一つの結論を導き出す。



ボルシチ「……日本からは手を引く…。」



ピロシキ「……………………。」



ピロシキエフは“何故?”と問い返すこともなく…



義兄の決断の理由が、その口から語られるのを黙って待っていた。

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