《MUMEI》

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でも、


剛史は、フッと笑い、


「今日は、いいよ」


下着姿のわたしを抱きしめる。

わたしの髪の毛を撫でながら、耳元で優しく囁いた。


「もっと、ちゃんと、話、しないとだし」


それを聞いて、

わたしもほほ笑む。




………強がっちゃって。


我慢しなくてもいいのに。


でも、今日は、


お言葉に甘えようかな??




「じゃあ、なんの話する??」


「…改めて言われるとなー。鼎、なんか話題、ないの?」


「それ、わたしに聞く??」




軽やかな笑い声が部屋の中に響く。

わたしの手には、剛史の温もりが、しっかり伝わっていた。




−END−




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