《MUMEI》
入学式受付
一ノ宮先輩に言われた場所には、黒崎先生と虎之介先輩がいた


「もしかして、サポートって二人?」

「あぁ」

「よろしく、高橋君」


まともなサポートで良かった


「相楽君と何話してたの?」

「えっと」


約束の事は黙っておいた方がいいかな?


黒崎先生の質問にどう答えようか迷っていると


「どうせ『会長誘惑しないでね』とかだろ?」

「え?」

「相楽君は親衛隊には入っていなかったけど、会長にメロメロですからね」


確かに、会長をうっとり見てる事はあったけど


さっきの相楽は、そんな感じじゃなかったぞ


けど、黒崎先生も虎之介先輩も、乙女な相楽しか知らないみたいだ


うーん、…どういう事だ?


今度、鳳凰寺にでも訊いてみるか


「誠?」

「大丈夫ですか?」

「あ、うん。平気」

「相楽はいいヤツだけど、会長絡みでいろいろ言われるようなら俺に言えよ」

「私でも構いませんよ」

「心配し過ぎ。二人とも。それより、受付の仕方教えてくれよ」


まだ何か言いたげな二人だったけど


本当に、心配し過ぎだと思う

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