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《MUMEI》 ルンルン気分〜歩視点〜 ４限目が始まっても、俺はまだルンルン気分だった。 あ〜今日は良い日だなぁ！！ 今までで１番幸せな日かもしれないと真剣に考えだす俺。 鼻歌を歌ってしまいそうなのを必死に抑えて、笑顔のまま腕を枕にして寝ころがる。 そして足をバタバタさせていると 「中原！」 っと数学の先生に名前を呼ばれ、慌てて立ち上がる。 もしかして堂々と寝てたから怒ってる？ 緊張しながら、先生の次の言葉を待つ。 そんな俺を呆れたような目で見ながら、先生はぼそりと呟く。 「鼻歌を歌うのは止めてくれな」 その言葉を聞き、クラスメイトは笑いが堪えられなくなったのか大声で笑い始めた。 先生に名前を呼ばれた理由に、俺は妙に納得しながら謝り席に着く。 前の席の泉も後ろを向き可笑しそうに笑っている。 「授業再開するぞ〜」 先生のその言葉で、教室は静けさを取り戻した。 鼻歌、歌っちゃってたのか〜まぁ仕方ないよなっと、ろくに反省もせずにまた腕を枕にして寝ころぶ。 「歩〜、歩〜！」 あっあれは･･･！？ 俺の元に走ってくる愛しい愛しい女の子。 しかも真っ白なウエディングドレスを着て、満面の笑みを浮かべている麗羅ﾁｬﾝ。 麗羅ﾁｬﾝは俺の横まで来ると俺の腕に自分の腕を絡ませ、歩き始める。 「れ･麗羅ﾁｬﾝ？」 戸惑いながら麗羅ﾁｬﾝを見る俺に 「今日は私たち２人の結婚式でしょ」 っと俺に笑いかける麗羅ﾁｬﾝ。 えっ！？ 慌てて自分の格好を確認すると白いタキシードを着ていた。 そっか〜今日は俺たち２人の結婚式！！ しあわへ〜 ――ビシッ！ いてっ！ いきなりおでこに感じた痛みに俺は飛び起きる。 へっ？･･･夢？？ 寝ぼけた顔で見上げると眉間にシワを寄せた海の視線とぶつかる。 「飯、食うぞ」 お昼ご飯！ 今日は、麗羅ﾁｬﾝと食べれるかな？ バッと後ろを振り向くと麗羅ﾁｬﾝは、もう北川 真星とご飯を食べ始めていたので、前に向き直り海と向き合ってご飯を食べることにした。 前へ |次へ |
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