《MUMEI》
入学式受付2
「では、受付について説明しますから、高橋君は座って下さい」

「あ、はい」


先に来ていた黒崎先生と虎之介先輩は既に座っていたから、慌てて空いている席に座る


丁度、虎之介先輩を挟む形になった


黒崎先生と虎之介先輩の前の机には、小さな機械があり


俺の前の机には、よく入学式で新入生が付けるような花の


豪華版が、三色並んでいた


「私と鈴木君で学生証をチェックしますから、高橋君はその花を手渡して下さい。

最初に来るのが三年生で、赤

次に来るのが二年生でピンク

最後が一年生で白です。

三年生から、バスでいらっしゃいます、…

いらっしゃいましたね」


黒崎先生の説明の途中で、会場に二台の豪華なバスが入ってきた


そーいえば、徒歩で来る男子生徒は、どうしたんだろう?


「男子生徒は、二、三年生は会場入り始めていますし、受付も、そろそろ始まります」


首を傾げただけで、黒崎先生が的確な答えをくれた


さすがジャック


「では二人とも。笑顔を忘れずに頑張りましょう」


そう言う黒崎先生は、既に営業スマイルを作っていた

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