《MUMEI》 伝え事早朝練習を済ませ、 ユキヒロたちは授業を受ける。 クロは1度帰宅し、 午後の練習時間まで寝ようと、 boo…boo… した時だった。 『高総体の組み合わせ出たッ!! サイトに乗せといたから必要だったら見て!!』 美紀からのメールだった。 (そうか… 昨日安本さん練習来なかったからな。 聞きそびれてた。) クロはメールを返信し、 すぐにサイトを開いた。 (初戦は?) 赤高の位置を確認するクロ。 (あった!!シードだッ!!) 赤高は前大会、 つまり翔太たちの代にベスト4に入っている。 その為、 第4シードの枠を獲得。 (翔太…) ちなみに、 第1シード。 聖龍高校。 第2シード。 秀皇大附属高校。 第3シード。 海南高校。 第4シード。 赤城北高校。 となっている。 前大会優勝校の聖龍高校、 準優勝の秀皇大附属高校の2校は、 第1シード(左端)、 第2シード(右端)の枠をかけての抽選を行い、 赤高と海南は第3、4シード枠をかけての抽選を行った。 つまり。 順調に行けば準決勝第一試合は、 聖龍高校対海南高校。 第二試合は、 赤城北高校対秀皇大附属高校となるのである。 もちろん。 この4強を狙うチームは多く、 あくまでも順調に行った場合の想定でしかない。 高総体。 出場校は、 上記の4強を含め、 25校。 この25校の内、 頂点に立った1校だけが、 全国大会への挑戦権を獲ることができる。 (絶対優勝すっから…) 高総体は、 翌週末、 金曜日開催である。 前へ |次へ |
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