《MUMEI》
入学式受付7
…一年生は、平和だなー


可愛い子や綺麗な子が多いのは、一緒だけど、それほど個性的な女子生徒はいなかった


この中に、鳳凰寺や相楽の相手もいるのかな〜?


なんて、呑気に考えてたら


「私庶民なんかから受け取りたくなーい!!」

「…へ?」


突然、一人の女子生徒に花の受け取りを拒否された


見た目も、中身も、なんつーか…


『わがままに育てられたお嬢様』の典型みたいな女の子


髪型もゴージャスな巻き髪だし、化粧ばっちりで、爪もすごい


「ね、あなた達もそう思わない?」

「思いますー彩花(あやか)様」

「庶民がこの学園にいるなんて信じられませんー」


お嬢様の取り巻きっぽい子達が騒ぎ始めた


…取り巻きも、一応お嬢様なのかな?


つーか


「何で俺が庶民だって知ってんの?」


別に名乗ってもねーし、初対面のはずなのに


「それは多分、昨日の入寮式で、説明があったんでしょうね」

「説明?」


黒崎先生の言葉に首を傾げていると


「庶民が一人だけ、相手もいないで余ってるって説明よ!」


取り巻きの一人が叫んだ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫