《MUMEI》 . そんなわたしに彼は首を傾げて、どうする?と尋ねた。 「俺も回りくどいのキライなんだ。今、返事聞かせてよ」 ………なんつー強引さ。 返事の猶予もくれないなんて。 てか、なんかいろいろ面倒臭そーだし、 『オトモダチ』決定。 わたしは瞬いて、いいよ、と答える。 「ただし…」 次に、決まり文句を口に出そうとする、 そのまえに、 「『オトモダチ』として?」 先に、仲元くんに言われてしまった。 わたしはビックリして、目を丸くする。 そんなふうに切り返されたのは、初めてだった。 . 前へ |次へ |
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