《MUMEI》

.

そんなわたしに彼は首を傾げて、どうする?と尋ねた。


「俺も回りくどいのキライなんだ。今、返事聞かせてよ」



………なんつー強引さ。

返事の猶予もくれないなんて。

てか、なんかいろいろ面倒臭そーだし、



『オトモダチ』決定。



わたしは瞬いて、いいよ、と答える。


「ただし…」


次に、決まり文句を口に出そうとする、

そのまえに、


「『オトモダチ』として?」


先に、仲元くんに言われてしまった。

わたしはビックリして、目を丸くする。

そんなふうに切り返されたのは、初めてだった。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫