《MUMEI》 また、 場は静まり返っていた… 生徒たち、 教員たちがどんな気持ちでいたのかはわからなかった。 しかし… 「そうですッ!!!!!」 ユキヒロがそう叫んだ。 「絶対優勝ッ!!!!!!! 俺たちにはそれ以上も以下もないッ!!!!!!!!!!」 一斉に走りだしていた。 「そうだッ!!」 「俺たちには、」 「ちょお前マイク貸せ!! 優勝しか」 「見えてね〜ッ!!!!!!!!!!!」 それは、 ハンド部部員2・3年全員のセリフが被った瞬間だった。 「よし。逃げるぞ。」 「おぅ。」 「ちょっと!! 機材持ってよ!!」 「早くしろ美紀ッ!!」 「小太郎きさまぁ〜ッ!!!!」 …前代未聞の送行式は終わった。 ハンド部の後に挨拶を行った部がやりづらいことこの上なかったのは言うまでもない。 クロとヤマトがめちゃくちゃにした送行式。 全員で挨拶をするというハンド部のふざけた態度。 その全ての責任を覚悟した安本であったが、 何故かそのおとがめは一切なかった。 前へ |次へ |
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