《MUMEI》














「全員いるね?」



「は〜い。」


「いますよ〜。」



教室には、


クロたちと部員に加え、


マネージャーと安本の姿があった。



「今日は話すこといっぱいあるよ〜!!」



クロが紙を取り出す。



「まず、
大会のユニフォームを渡すから呼ばれた奴から取りに来て。」



「あ、クロさん…」



罰の悪そうにユキヒロが手を上げる。



「なに?」



「あの…


ユニフォームなんすけど…

その…


10番が見つからなくて…」



「知ってるよ。」



「え?」



























「よし!!
じゃ〜1番!!村木!!」



「はい。」



「よろしくね。
んじゃ2番!!は、関谷で。」



「はい!!」



「え〜ッ!!?」



日高が声を上げた。



「ん?どした?」



「俺2番が良かったす…」



「な〜んでよ?」



「だって…


2番は…


クロさんが着てた番号だから…」



「日高…


ごめんな…


ありがと。


後でジュース買ってやるから。」



「…はい。」



その日高の発言を、


クロは本当に嬉しく感じていた。



「お…俺も2番が良かったなぁ〜。」



続け様に沖がそう言った。



「沖…
悪いんだけど日高にジュース買って来てくれる?」



「何で俺ばっかりッ!!!」

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