《MUMEI》

「どれにするクロ?」



「ん〜、
面倒だから全部買ってかない?」



「…俺たちのバイト代ってホントくだらないことに消えんな。」



クロ、ヤマト、恭介の3人が買い物をする中、



各々がお菓子や飲み物をあさっていた。



「えっと…
美紀さんがレモンティーで…」



千秋は美紀たちに頼まれた飲み物を探していた。



「あっ、あったあった。」



4人分の飲み物を持ち、



「お願いします。」



レジに置く千秋。


しかし…













ドンッ!!!













「これも。」



振り向くと無表情の沖が飲み物を置いていた。



ドンッ!!!


「これも。」
「これも。」
「これも。」



関谷、日高、峰田も同様に飲み物をレジに置いた。



「あの…お金は…?」



「は!?ね〜よッ!!!」



(え〜...)



困り顔の千秋をよそに、


4人は無表情であった。


そう。


ガチだからである。



「あのコレ美紀さんのお金なんで〜...」



「あ〜そうですかッ!!!
どうせ俺はモテませんよ!!」



「い…言ってないす…」



「かわいい顔した千秋くんはモテモテでい〜ね〜。」



「いや何言ってんすか日高さん…」



「あ〜あッ!!!
無理して5人乗りしたから暑かったなッ!!!」



「すいません…」



「それなのに俺たちの飲み物は買えないってか!!!」



「う〜...」

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