《MUMEI》

千秋は困り顔で外を見た。


その千秋に気付いた美紀。


一目で状況を察した。



(い〜よい〜よ。)



美紀はそうジェスチャーで伝えた。



(すいません…)



千秋もそうジェスチャーで返した。



「早くしろよ。
後ろ詰まってんだから。」



千秋の後ろにはクロたちが並んでいた。



「すいません…」



急いで会計を済ませる千秋。



「美紀さんにお礼言ってくださいよ?」



4人にそう言う千秋。



「わ〜かってっから!!」



その後、


クロたちも会計を済ませ、


全員が店内を出た。


千秋はすぐに車には乗らず、


車の前で飲み物を配っていた。



「えっと…
コレが美紀さんので、」



「ありがと。」



窓越しに飲み物を渡す千秋。



「これが理紗さんと佑香ちゃんのっす。」



「は〜い。」



「で、
これが沖さんので…」



「あざっすッ!!!」



飲み物を受け取り、


美紀に一礼する沖。



「これが日高さん…


関谷さん…


峰田さん…」



「あざ〜っす!!!」



残りの3人も同様である。



「ん?
数が合わないな。」



残りは千秋。


だが袋にはペットボトルが1本と牛乳がワンパック…



「牛乳?」



「あ、それ僕の。」



「えぇぇ〜ッ!!!!!??
クロさんいつの間に!!?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫