《MUMEI》 日が暮れはじめ、 車内では数人が眠りについていた。 「もうすぐだよな?」 「んだ。」 「クロ先頭走ってるけど場所わかってんだよな?」 「たぶん大丈夫だろ。」 … 「着いた着いた。」 「着いたぞ。起きろ。」 「ふぇ…」 バタンッ。 全員が車を降りた。 高総体前日。 まだまだ暑い夏だったが、 外はどこか涼しげな風が吹いていた。 「…よっす。 久しぶりだね。」 彼らが訪れたのは、 とある墓地。 翔太が眠る場所だった。 前へ |次へ |
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