《MUMEI》

「さあさあさあさあ、出てこい!千花様のお通りだ!」

筋肉隆々な大学生?な逞しい人達が廊下を闊歩する。


『エリアCにて千花群を発見。千花自ら狩りに出ている模様。』

志雄君の伝達が聞こえた。


『エリアC内の引き続き尾行を続行、エリアAにムシケラは集合しておけ。』


「はい!」

細やかな千秋様の伝令に思わず返事をしてしまった。


「おい……今声が……」

しまった、気付かれてしまった。
足音が近付いてくる。


「め、メェェ……」


「なんだ、山羊か……」

やった、ごまかせた。


「……な訳あるか!おい、集まれ!見付けたぞ!」

見つかってしまった!
千秋様ああ……!


「千秋様ごめんなさい、見付かってしまいました!」


『黒板の真下の台を退けろ、逃げ道になっている。』

千秋様……そこまで用意されていたなんて!


『正しくは逃げ道ではなく千守が使用してる弾薬庫なのだが。足元に火を点けるなよ。』

血の気が引いてゆく……暗くてよく見えないけど、僕の足元のごつごつしたものは……


『タマ(のサイズ)なら入れると思った。』

つまり、千秋様は僕が生きて帰れると信頼してくださっているからこのような危険な場所を網羅し指示を与えてくれたのか……、期待に応えるように頑張らなければ!




「ニャー」

に、にーさん!
どうやって此処に。
そして僕の懐に潜り込んできた。

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