《MUMEI》

「よう。」



「え?」



着替え始めていた赤高に話かけるチームがあった。



「千葉!!」


「未來!!」


「久志!!」



海南高校である。



「決勝じゃね〜と当たんない組み合わせになっちまったな。」



「残るさ。俺たちはな。」



「…あいつらには負けんなよ。」



千葉は指を指す。


そしてその指の先には、


秀皇大附属の姿があった。



「30分ゲームで勝ったからって油断すんなよ?


要たちがいなかったみたいだし、


別もんだと思っとけ。


もちろん。


ウチもな。」



「わかってる。


つ〜か、


お前たちこそやべ〜んじゃね〜の?」



「ん?」



「途中で化け物と当たることになってるみたいだけど?」



「…人の心配はい〜んだよ。」



「ふん。」



「つ〜か…
その化け物はまだ来てないみたいだな。」














王者聖龍高校。


その姿は、


まだ会場になかった。













「すぐ来るだろ。」



ギィッ…



扉の開く音がした。

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