《MUMEI》

「だぁあああ間に合った!!」



「ギリギリじゃね〜か!!」




「小太郎がいつまでも起きないからだよ!!」



「皆も寝過ごしたじゃん!!」













クロたちである。













「聖龍じゃね〜んかい。」



「な〜にしてんだかな王者は。」



「さ〜な。
まず俺たちは着替えて来っから。」



「おぅ。」



「決勝で…な。」



「たりめ〜だ。」



海南高校も着替えを始める。



「ごめんごめん。
めっちゃ道混んでてさ〜。」



クロたちが近づく。



「いやいや!!!
さっき起きるの遅いって単語聞こえてました!!」



「ありゃ?マ〜ジか。」



「先に県総合行ったのかと思いましたよ。」



「てか何で電話出ないんすか〜!?」



「あぁうそ?


電話した?


全然気付かなかったわ。」



「ったく…
緊張感ないすね…。」



「ギャハハハハ!!!
それは言えてるな!!!」



「こんな大事な日に寝坊できるくらいですからね!!」



ユニフォームに着替え、


雑談をする赤高。



「おい!!
そろそろ整列しとけ!!」



「おっつ…」



「んじゃ行って来ます。」



「うん。」



選手たちは、


開会式の為コートへと向かった。

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