《MUMEI》 各校の選手たちが整列を始め、 開会式が始まろうとしていた。 クロ、ヤマト、恭介、 美紀、理紗の5人と、 マネージャー、 そして安本は2階観客席からその様子を見ていた。 「始まんないね。」 「だろうね。」 「え?」 「主役がいないもん。」 「主役?」 「聖・龍・高・校。」 「あ…ホントだ…」 「さすがに王者が来ないことには始めらんないっしょ。」 既に開会式が始まろうとしているというのに、 王者聖龍の姿はない。 会場もそのことに気付き、 ざわつき始めていた。 「もうこれ以上は…」 「そうですね…」 大会役員たちが集まり話をしていた。 その時。 ギィ… 体育館の扉が開く。 「だぁ〜疲れたッ!!!」 「うわもう整列してんじゃんッ!!!」 「急げお前らッ!!」 「桜井がおせ〜からだぞ!!」 「それは散々聞いたわ。」 王者聖龍の到着であった。 前へ |次へ |
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