《MUMEI》 . ふざけた態度に、いい加減ムカついてきて、わたしは、…用はそれだけ?と唸る。 「くだらない話に、付き合わせないでよね」 さいなら、と言い残し、彼に背中を向けたとき、 「宇佐美さん!」 いきなり呼び止められる。 わたしが仏頂面で振り向くと、 仲元くんはなぜか、爽やかに笑いかけて、 柔らかい声で、言った。 「『オトモダチ』で、いいよ!」 …。 ……。 ………はぁ?? 「なにが?」 ぶっきらぼうに尋ね返すと、彼は表情を崩さず、つづける。 「『オトモダチ』なら付き合ってくれるんでしょ?構わないよ、俺」 わたしは眉をひそめた。 . 前へ |次へ |
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