《MUMEI》 . ………なに、コイツ。 頭、ヤバイんじゃないの?? 胡散臭く思ったわたしに、仲元くんは気にせず飄々と言った。 「早速だけど、今度の日曜日、空けといてね。買い物付き合ってよ。待ち合わせは駅前、12時で」 突然の申し出に、わたしは顔をしかめる。 「なに勝手なこと…」 反論しようとしたが無駄だった。言い終えるなり、仲元くんは、じゃあね〜☆と呑気に手を振って、さっさと立ち去ってしまった。 残されたわたしは、彼の後ろ姿を見送りながら、 ………変なヤツ。 と、心の中でひとり、ぼやいた。 ****** 前へ |次へ |
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