《MUMEI》

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晃との会話は続いた。


「仲元くん怒ってた?」


「全然。ヘラヘラしてた。『構わない』とか言って」


「また勘違いされたの??」


「いや、あれは面白がってるだけでしょ」


「なにそれ〜?面白がってるって、なに??」


終わりが見えない会話に疲れ、わたしはため息をつき、だからね…と一気にまくし立てる。


「仲元くんは『オトモダチ』としてわたしと付き合うって言ったの。それでも構わないってね。そんで、まず日曜日にデートしようって誘われた」


それだけ、と言い切ったわたしに、

晃はビックリする。


「なに?そこまで話が進んだの?」


強引だねー、と他人事のように呟いた。


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