《MUMEI》

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わたしは、ホントよ、と荒々しくため息をつく。


「あんなわがまま野郎、冗談じゃない。『オトモダチ』以前のモンダイだわ」


フン!と、感じ悪く鼻を鳴らした。

晃は、ふぅん…とテキトーに唸って、首を傾げた。


「結局、日曜日にデートするの?」


その質問に、わたしは、うん、と頷く。


「行くよ、もちろん」


わたしの返事に晃は眉をひそめ、行くの?と尋ねた。


「『オトモダチ』以前のモンダイなんでしょ??」


まくし立てる彼に、だってしかたないでしょ?とわたしは肩をすくめる。


「勝手に待ち合わせの時間と場所も決められちゃったし。あとのこと考えると、すっぽかすのも面倒だし」



………デートに行かなかったら、

あの手のタイプは、

あることないこと騒ぎ立てて、

かなり面倒臭いことになりそうだからね。



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