《MUMEI》

「何故こんなに寄り添って……」

いつもはベットでするのだが今日はソファでみちみちに座り読み聞かせる。


「人麿さん静かにして。」

二郎の本意気にマロージャーがうろたえた。
この銀河鉄道の夜はわかりやすく訳されているものの、非常に上手くまとめてあり幻想的な雰囲気の漂う挿絵が魅力的だ。
この空間を殺さずに読みたい。

いのちと夢と星屑の美しい物語だ。


「………………寝ちゃった」

二郎は律斗の頭を撫でた。最近は無防備になってきたな。

そして、肩が非常に重い。

マロージャーも眠りに落ちたのだ。
酒が入ったせいか盛大な大鼾だ。

律斗は二郎が、俺はマロージャーを運んでった。

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