《MUMEI》 天秤状態のスコアを動かす為に、 西条高校監督、 星野が動いた。 「ビーッ!!」 1分間のタイムアウトの後、 試合が再開される。 … 10分後、 前半25分が過ぎた頃、 試合は大きく動いていた。 … 「やるね西条。」 「あぁ。 主導権を握ったな。」 … この時、 スコアは13対9。 西条が4点差まで東雲を引き離していた。 … 「立川がいる分強引に中を攻めれる。 ポストの位置もいいから落とせるし。 ああやってガンガン中を攻められるとディフェンスも崩れてくる。」 「厄介だね… ウチはディフェンス下手だし。」 「村木頼みになっちまうな。」 「バカ言え。 中攻めて来るってわかってんだからガチガチに固めるよ。」 「あ…すいません。」 (そっか… そういえば峰田は立川のリズムに合ってなかったな。 …千秋をマンツーで付けることも視野に入れとくか。) … 前半の勢いを殺すことなく、 西条は22対17というスコアで初戦を勝ち抜く。 つまり、 「僕たちの相手は西条か。」 ということである。 前へ |次へ |
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