《MUMEI》

「見た感じ今日のお前らの調子は悪くない。


スタメンはいつも通りで行こうと思う。


おけ?」



「はいッ!!!!!!!」



「押さえ所はエースの立川。


あいつにやられない限り間は割られない。


中は固めるけどあいつは特に注意しよう。」



「はいッ!!!!!!!!」



「それでも立川に間を割られるようであれば千秋をぶつける。」



「はいッ!!」



「うん。


ディフェンスに関してはこんなもん。


次にオフェンス。


向こうは今日2戦目だし、


これまでの対戦データからも特に走れるチームじゃない。


選手層も薄いし。


こういう状況下で、


椎名。


有効な手は?」



「スピードゲームに持ち込むことです。」



「そう。


両サイドとポストの足を使って向こうをかき回そう。


常に速攻を意識して。」



「はいッ!!!」



「セットは両45とセンターでアウトを攻めよう。


最悪シュートが外れても向こうを走らせられるし、


根本的なスピードはウチが上。


両サイドの戻りで速攻を防ぐ。」



「はいッ!!」



「ビーッ!!」



練習時間終了のブザーが鳴る。



「よし。じゃあ円陣!!」



クロと選手たち、


マネージャーと安本を含めた大円陣が組まれる。



「しゃあ行くぞぃッ!!」



「おぅッ!!!!!!!!!!」

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