《MUMEI》 自覚ナシ?. あっけらかんと答えたわたしに、晃は心配そうな顔をする。 「この際、ハッキリ断ってきたら?」 「だから断るよ、日曜日に」 「そーじゃなくて、前もってってコトだよ」 「なんで?メンドーじゃん」 「…そういう問題??」 グダグダ続けられる会話に、いい加減嫌気がさしてきた。 わたしはあからさまにため息をついて見せて、あ゙〜!!と荒げた声をあげる。 「この話、止めッ!!終了〜ッ!!心配しなくても、仲元くんのコトは自分でなんとかするしッ!!」 ほっといてよね、と投げやりにまくし立てると、晃はムッとしたような顔をして、 ああそう…と、冷めた目で、わたしを睨んだ。 「そんなこと言って、なんとか出来たためしがないくせに」 意地悪い、その言葉にわたしは顔をしかめる。 . 前へ |次へ |
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