《MUMEI》

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休日の駅前の広場は、たくさんのひとでごった返している。

子供からお年寄りまで色んなひとがいたが、そんな中でもとりわけ、若い女の子が多いような気がした。
わたしと同じくらいの子たちだから、目につくだけかもしれないが。



………ウッザー。

なんで、こんなに混んでるのかなァ?

こーいう日は、家でゴロゴロしていたいんだけど…。



はぁ…と深いため息をついていると、


「宇佐美さん」


後ろから名前を呼ばれた。わたしはゆっくり振り返る。

そこに、にこやかな笑顔を浮かべた仲元くんが立っていた。


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