《MUMEI》 入学式4<新入生代表挨拶。鳳凰寺修治君、お願いします> 「はい」 「キャー、修治様ァ!」 この、声は 一年女子の席を見ると やっぱり そこにいたのは、鳳凰寺の相手の …何だったっけ とにかく、わがままお嬢様だった 鳳凰寺は、何も答えず、見向きもしないでステージに上がっていった 「あの女、やっぱり来たんだ」 「相楽も知ってるのか?」 「まあね。人の事、オカマ呼ばわりしてくれたよ」 「…ちなみに俺は庶民だった」 「あー言いそう」 「そっちもな」 「そこ、私語厳禁」 「「すみません」」 一ノ宮先輩に注意され、二人揃って頭を下げた ステージでは、鳳凰寺が挨拶を行っていた つーか、こういう挨拶ってありきたりなんだよな けど、そう思うのはどうやら俺だけのようで 皆 特に、一年生達は鳳凰寺の挨拶を真剣に聞いていた 「修治は同い年か年下が好きで有名だから」 なるほど 相楽の説明に、深く頷いた <ー以上。 新入生代表 鳳凰寺修治> 挨拶が終わると、盛大な拍手と 例のお嬢様の歓声が聞こえた 前へ |次へ |
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