《MUMEI》
入学式5
うるせーなー


「次はもっとうるさくなるよ」


…は?


一ノ宮先輩の言葉に、周りを見ると


何故か、耳せんを持っていた


え!? 俺用意してねーけど!


「…ん」

「え?」


神澤が俺の両耳を後ろから塞いだ


<生徒会長挨拶>


言った直後に成瀬先輩も耳せん装着


キャアアアアアアァァ!!

同時に響き渡ったのは、黄色い悲鳴と黄土色の悲鳴


直撃しなくて良かった!


ゼッテー耳やられる!


「会長、僕の愛は永遠に不滅です」

「また抱いて下さい!」

「やっぱりかっこいー」

「この学園来て良かった」

「ホモキモイ!」


続いて聞こえるさまざまな歓声と中傷


<黙れ>


それらは、会長の一言でおさまった


…ちょっとスゲーかも


<男も女も俺に迷惑をかけるな。

いい子にしてれば抱いてやる。

セフレとしてな>


キャアアアアアアァァ!!


い、いいのかそれで!?


俺の耳は、また神澤に塞がれていたが、生徒達が喜んでるのはわかった


「会長に抱かれるとメリットあるからね」


ん? 相楽、今何か言ったか?

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