《MUMEI》
入学式7
にっこりと微笑む風紀委員長は、ワンピーススタイルの制服で


俺と同じ位の身長


ただし、胸はそれなりにある、綺麗系の美人だった


あの身長なら会長の方が似合うと思うけど


あの容姿なら、綺麗系な一ノ宮先輩にだって似合うかもしれない


…一ノ宮先輩はどう思ってるんだろう


「この僕に合わせて綺麗系を選んだのは正解だけど、問題は中身だね。

今のところ一番のお気に入りは双子だし

…」


目が合った一ノ宮先輩は途中まで饒舌だったが急に黙り込んで


何故か、俺を凝視していた


<生徒会役員と、補佐の紹介に移ります>


榊原先輩の言葉にハッとなった一ノ宮先輩は、ステージに向かって歩き始めた


…何だったんだ?


「「副会長は高橋が気になるみたいだね」」

「は?」

「「本人認めたくないみたいだけど」」

「…意味わかんないんですけど」


自分大好きであんなに綺麗な一ノ宮先輩が俺を、とか


ありえないから


「無自覚」×3

「は? つーか、神澤何加わってんだ」


さっきからハモる双子に神澤までまじってきた


その神澤は、無言で一ノ宮先輩の後に続いた

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